40年の軌跡をたどる、富士町古湯映画祭[9月20日~21日]

今年で第40回を迎える「富士町古湯映画祭」が、2025年9月20日(土)〜21日(日)に佐賀市富士公民館「フォレスタ富士」で開催されます。今年のテーマは「富士町古湯映画祭の軌跡~映画祭を振り返る~」。地域に根ざした映画文化の歩みを振り返りながら、これまで支えてきた人々への感謝を込めた2日間となります。
上映作品には「まる」「ら・かんぱねら」「この街の命に」など、心に残る6本の映画がラインナップ。さらに、石井岳龍監督や鈴木一美監督、緒方明監督によるトークショーも予定されており、作品の背景や制作秘話を直接聞ける貴重な機会です。
会場となる古湯温泉郷は、自然に囲まれた静かな環境で、映画鑑賞とともにゆったりとした時間を過ごせるのも魅力のひとつ。映画と人との出会いが交差するこの映画祭は、心に残る週末になること間違いなしです。
〇「ら・かんぱねら」(新市誕生20周年記念 特別無料上映)
〇チケット情報
前売り券・当日券・フリーパス券・パーティ券を販売されています。
詳細は古湯映画祭のホームページをご覧ください。
〇お問合せ
富士町古湯映画祭実行委員会(佐賀市富士支所内) TEL:0952-58-2111
『ら・かんぱねら』— 挑戦する心が奏でる奇跡のメロディ
佐賀市川副町の海苔漁師・德永義昭さんの実話をもとに描かれた映画『ら・かんぱねら』は、年齢や境遇を超えて夢を追い続ける勇気を私たちに教えてくれます。
德永さんがピアノに出会ったのは52歳のとき。世界的ピアニスト・故フジコ・ヘミングさんの演奏に心を打たれ、独学でピアノを始めました。挑戦したのは、プロでも難しいとされる超絶技巧曲「ラ・カンパネラ」。その音に込めた想いは——この曲を弾きたい。そしていつか彼女の前でこの曲を奏でたい。
そしてその強い想いは叶い、フジコさんの前で演奏するという夢が現実となったのです。
この映画は、鐘の音のように優しく、時に力強く、観る人の心に深く響きます。年齢も国境も越えて、挑戦することの尊さを伝えるこの作品は、きっと多くの人々に愛され、語り継がれていくことでしょう。そして德永さんの役を、井原剛志さんが演じられています。井原さん自身も演じるにあたり猛練習され、その努力が演技にリアリティと説得力を与えています。
ぜひ、あなたの心にもこの音色を届けてください。 (新市誕生20周年記念 特別無料上映)